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宮古市内で焼きとり店とカレー専門店を経営している小幡勉さんは、東京出身。 趣味のツーリングの最中に立ち寄った宮古市の自然と食べ物のおいしさに魅了され、30年前に移住しました。 子供の頃から食べることが大好きだったという小幡さんは宮古の食材をこよなく愛し、 それを使ったレトルト商品も開発して県内外にアピールしています。
東京出身ながら、バイクで自然を駆け回るのが好きだった小幡勉さんは、いつか自然が豊かな場所で暮らしたいと思っていました。 ツーリングでさまざまな場所を訪れましたが、自分なりの条件に一番当てはまったのが岩手。 さらにその中で美しい海と山と川がある地域を探した結果が、宮古だったそうです。
「特に好きな場所は、浄土ヶ浜や重茂半島の月山、津軽石川ですね。 浄土ヶ浜は海水浴場として有名ですが、冬になると浜まで車を乗り入れることができるので、冬の観光スポットの穴場だと思いますよ。 あと月山は標高が約450mと散策にちょうどよいし、展望台もあるので、東京から友人が来ると必ず案内します。 みんなとっても喜びます」と話が止まらない小幡さん。その語り口からも、宮古の自然に対する熱い想いがうかがわれます。
もう一つ、小幡さんが宮古を移住先に決めた理由が「魚介類がおいしい」こと。 小学生の時、日本の三大漁場の一つが三陸だと学び、あとでその中心に宮古が位置することを知った小幡さんは、 実際宮古の魚介類を味わってみて、思ったとおりの場所であることに満足しています。
「それに、おいしいのは魚介類だけじゃないんですよ。山があるので山菜やキノコも豊富。椎茸栽培の名人もいる。 一年中楽しめます」と小幡さん。試しに宮古の季節の食材を挙げてもらったところ、春はカキ・山菜・マス、夏はウニ・ムール貝、 秋はキノコ・イカ・サンマ・鮭、冬はカニ・ドンコ・タラ等々。
「特に冬のカニやタラの刺身は最高。宮古ではカニといえば毛ガニですが、 実は毛ガニ以外のカニもおいしいし安いので、店の宴会料理などに使っています」と宮古の食材探求に余念がありません。


このように「食」への関心が人一倍高い小幡さんですが、宮古に移住するまで飲食業の経験はなく、 移住当初もそれを希望していたわけではありませんでした。移住後にたまたま就職した水産加工会社で調理を経験し、 「自分でもやってみよう」と3坪の店舗で焼きとり店「とりもと」を開いたのが、飲食店経営の最初です。 炭火焼きとタレの味にこだわった同店はすぐに人気を博し、その後60坪の大きな店になりましたが、 昨年秋、焼きとりと、隣りの岩泉町産の「龍泉洞黒豚」をメインにした店にリニューアル。地元で話題を集めています。
一方、障害者の雇用の場として12年前に開いたカレー専門店「咖哩亭」は 、多くのスパイスを使った本格的な味が評判。障害者雇用のシステムを確立した点でも注目され、 全国から関係者が視察に訪れているほどです。
同店のカレールーはレトルトパック化して販売もしており、こちらの売上げも順調。 小幡さんはこのレトルト化の技術を応用して、地元の食材を使った惣菜類も開発・販売し、「宮古の味」のアピールに努めています。
「宮古の食材はそのままでもおいしいから、当然加工しても味がいいんです。 例えばタラの干物は旨みが強いし、新巻き鮭も東京の友人に送ると『おいしい!』とびっくりされますよ」 と加工食品の魅力も強調。自店の「新巻鮭」や「炭火焼き秋刀魚」、「炊き込みご飯セット」なども含め、土産品としておすすめしています。
【有限会社もりもと】
■所在地/岩手県宮古市大通り2-6-15
■電話/0193-63-6776
ホームページ http://www.umineko385.net/torimoto/
【咖哩亭】
■所在地/岩手県宮古市磯鶏1-4-6
■電話/0193-64-5484


